「間違いだらけのクルマ選び」2018年版<15>
「間違いだらけのクルマ選び」2018年版 <15>
島下 泰久 (著) 2017/12 草思社 単行本(ソフトカバー) 256ページ
★★★★★
現在、この「間違いだらけ~」シリーズの執筆陣は、大変な苦境に立っているだろうな。この本は毎年年末に出版されるのが恒例になっている。ということは、11月が脱稿の時期なのであり、もう原稿の締め切りはもう伸ばせない時期になっているのだ。
どうせ、一年間、情報は流転しているので、どこかで見切り発車しなければならないのは仕方ないが、それでも今年は特別に苦悩しているだろう。どんな文章になってでてくるか見ものなだな。
この本は、ちょっと当ブログとしては的外れのようでもあるが、実は隠れたネタ本である。パソコンとクルマは、煩悩の塊である。欲しいものは欲しい。だけど、なかなか買い替えることは簡単にはできない。
さてカルロス・ゴーンと日産、ルノー、三菱問題だ。新車もまともに買い替えようとしていない一ユーザーのメモなど、大した意味もないが、まずは自分のブログだから、好き勝手なことを書いておこう。
日産をルノーに持っていかれるのはイヤだな。たしかにルノーは素敵なクルマもあるが、だからと言って日本に合っているとは思えない。日本でルノーを見かけるなんて、稀だ。一部のクルマは、ルノースタイルを焼き直して踏襲しているかに見える車種もあるが、決してカッコイイとは言えない。
ましてや三菱まで持っていかれるなんて、やっぱりイヤだな。三菱には乗ったことないけれど、それなりに魅力あるシリーズもあった。コンプライアンス問題で味噌をつけて、売上が下がっているのはわかるけど、なにもルノーに持っていかれる必要もないではないか。
パソコンもあれよあれよ、という間に、国内メーカーはほとんど絶滅してしまった。このままいくとクルマだって、国内のメーカーなんてなくなってしまうかもよ。ここはルノーとは分離して、日産=三菱連合として、もうすこし立ち直したらいいんじゃないかな。
それと、経営者として、カルロス・ゴーンとスティーブ・ジョブスを比較検討してみるのも面白いかも。この二人ほとんど同年代である。ある意味、ダウンしている会社を立て直した、という意味では、二人は共通している面も多い。
されどジョブズは、56歳と7か月を一期として、さっさと去って行ってしまった。ゴーンは、ちょっと散り際を間違ったな。あまりにも強欲過ぎた。二人ともレバノンやシリアという第三世界をルーツとしているというところも面白い。
ゴーンは、政治家としてどこかの国の大統領を狙っていたのではないか、などという下馬評もあるが、大ビジネスマン必ずしも大政治家ならず。おそらくいくらカリスマでも、ゴーンには政治家は無理だっただろう。
グローバル社会になれば、今回のようなことはたくさん起こってくるだろうし、いちいちうろたえていてはいけないのだが、こういう問題になると、我ながら、愛国主義者になるのがおかしい。がんばれ!ニッポン、となる。
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