「文藝春秋」 2018年11月号
「文藝春秋」 2018年11月号
2018/10 出版社: 文藝春秋 雑誌 460ページ
No.4284★★★★★
文藝春秋。当ブログにおいてはお初の登場である。出版社としての文藝春秋社はなんどもお世話になっている。されど、単体としての雑誌が顔を見せたのは初めてで、しかもおそらく今後はもはやそうそうは出現しないだろう。
古稀を迎えた姉が、新幹線の移動時間の穴埋めに、キヨスクで婦人公論を探したらしいが、売り切れで、こちらの雑誌を手にとったらしい。されど、さっぱり読むところがなく目的地に到着してしまったため、もう読まないからと置いていった一冊である。
おいおい、それは駅に捨ててくればよかったじゃないか、といいつつ、もらえばもらったで、興味津々なのは、当ブログそもそもの体質である。ざっと目を通してみた。
ことさらに読んでみたい記事などないが、いわゆるアットタイムな話題をうまく取り込んで、次々と特集のような体裁を整えていて、これはこれで、この雑誌が今でも生き残っている理由が分からないでもない。今年で創刊95周年だそうである。
この雑誌は月刊誌である。週刊誌であるなら、また違った経緯をたどっただろう。読まなかった週刊誌などもらっても、ますます置き場に困る。床屋に行ったり、銀行に行ったりした際の待ち時間に、週刊誌やスポーツ紙などに目を通すことがある。だが、そのような状況だからこそ手が伸びるのであって、敢えて週刊誌とはならない。
ここ十数年、新聞は読まない生活が続いて来た。日常はテレビとラジオ、それにネットニュースで十分だ。ネット接続に金がかかっている。その元手を回収しようとして、どうしもネットのヘビーユーザーになってしまっている。まぁ、それで十分なのだ。
今回、この月刊誌を手にとって、うん、これはこれでいいのかな、と思った。私はあえて定期読者にはならないが、ネットはフェイクニュースが多すぎるし、SNSは偏った情報に身を任せてしまいがちだ。新聞なども、公共性といいつつ、結構変更している。
週刊誌ではなく、月刊誌というサイクルがなかなかいいかもしれない。日々移り変わる世の中を、ひと月単位でまとめていくのはいいかもしれない。テレビやラジオは、実はうるさすぎる。無節操に次々と話題を追っかけ過ぎる。もうすこし落ち着いた情報がほしい。
今回のこの文藝春秋、実は、有体の話題ニュースに交じって、県内のある地方の地域住民のレポートが掲載されていた。これが良かった。個人的にゆかりのある地で、しかも、話題の取り上げ方が良かった。
なるほどなぁ、月刊誌は月刊誌で、努力を続けている。これはこれでいいんだろうな。
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