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2018/10/22

「ラスト サムライ」監督: エドワード・ズウィック<2>

<1>からつづく

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「ラスト サムライ」<2>
出演: トム・クルーズ, 渡辺謙, 真田広之, 小雪, ティモシー・スポール 監督: エドワード・ズウィック  販売元: ワーナー・ホーム・ビデオ 2003年のアメリカ映画 形式: DVD 時間: 154 分
★★★

 例によって、焼酎をひっかけソファーに横になって、長編映画をDVDで見始めれば、最後まで見届けることなしに、安眠につくこととなる。最後だけ見逃す場合もあるし、中ほどまで行く時もある。最初のイントロしか覚えていない時もある。

 今回は、一度ならず見ている映画なので、どこをどう見たのか、判然としたないまま、もういちど素面の時に、監督の音声解説を聞きながら、最初から見直した。なるほど、ひとつひとつのシーンは、一観客としては、そのまま素通りしてしまうのだが、監督ともなれば、それぞれ思い入れ深いシーンの連続のようである。

 今回見直して、まずは興味深かったのは、この映画の時代設定が1876(明治9)年であるということである。この時代、明治天皇は東北巡行の際、松島瑞巌寺の上々段の間に一泊されたという。最近、この部屋を見学し、特別に入室させてもらったことは、感激であった。

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 1852年生まれの明治天皇、26歳の時のことである。トム・クルーズ演じるところの役割には実モデルもいたようだが、随所にフィクションが盛り込まれている。新渡戸稲造1862~ 1933)が「BUSHIDO」を書いたのは1900年、38歳の時である。

 遥か昔のようにも思うが、明治天皇でさえ、わずか私と100歳違いであるのか、とあらためて感慨にふける。エンターテイメントであまりに作り込まれたフィクションはお呼びではないが、サムライ文化が栄えていたのは、決して遥か古代なのではなく、ごくごく最近までの日本なのだ、とあらためて認識した。

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