「武士道と日本刀」 特別版 ナショナル ジオグラフィック
「武士道と日本刀」 特別版
ナショナル ジオグラフィック 動画 40分 原題 Samurai Sword Special Edition
No.4268★★★★★
日本の禅を理解するには、どうしても武士道についての理解が必要とされる。不可分とまでは言えないが、武士道を理解すれば、インド、中国、日本と渡ってきた禅の歴史を理解するには役に立つ。
古刹、名刹と言われる歴史ある禅寺にいくと、血の匂いがする。明らかに、サムライたちが、未だにそこに往行しているからである。それ故に、足が遠のき、それ故に、再び足を運びたくなる。
平安時代の貴族たちのガードマンとして登場してきたサブライが、鎌倉幕府でサムライの時代の到来を告げ、戦国時代を通じて、列島の権力構造を構築した。江戸時代の長き平和の時代に、ひたすら精神を研ぎ澄ませて行った、日本のスピリチュアリティ、武士道。
その精神性の象徴ともいうべき刀剣、日本刀。外圧によって開国した明治以降、ひたすら美術品として愛されてきたが、第二次世界大戦においては、伏流水のように、その精神性が牙を持った。
刀がなければ、武士道に魂は籠らないのか? 武士道は、日本を代表する中心的な魂なのか?
21世紀の禅は、血なまぐさくあってはならない。踊りと笑いに満ちた、解放された世界でなくてはならない。緊張や集中や、エリート意識に支えられた、武士道と日本刀の魂は、今や、時代錯誤だ。
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