「禅と武士道」―柳生宗矩から山岡鉄舟まで 渡辺誠
「禅と武士道」―柳生宗矩から山岡鉄舟まで
渡辺 誠 (著) 2004/09 出版社: ベストセラーズ 新書: 243ページ
No.4273★★★☆☆
面白い本なのであろうが、今の私にはどうもぴったりしない。ひとつには、新しい本と言っても、すでに14年前の本である。どこかで、本の作り方が、現在とは違う。それに、あれこれ知識が満載で、自分の本棚をひっくり返したような内容で、うるさすぎる。
禅と武士道を語るだけで、これだけの文字の羅列が必要なのか。羅列して、結局、何を言いたいのか。あるいは、私はこの本から何を得ようとしたのだろうか。
ふと気づいてみれば、現在の私が特にこれは、と、知りたがっているところは、洞山良价(とうざん りょうかい)についての記述くらいのものであろうか。すくなくとも、自分がそれをもっと知りたがっている、ということが分かったのは良かった。
しかし彼のことを知りたいのであれば、直接にその関連の本を読むべきだろう。禅と武士道。新渡戸稲造の「武士道」と、鈴木大拙「禅学への道」の二冊に発想を得たものであろうが、どうも私にとってはタイミングではない。
| 固定リンク | 0
「15)迷の巻」カテゴリの記事
- 「京都人の密かな愉しみ」源孝志 他 <2>(2019.01.11)
- Global
(2019.01.11) - 「『サピエンス全史』をどう読むか」 ユヴァル・ノア・ハラリ他(2019.01.09)
- 「さよなら、仏教」――タテマエの僧衣(ころも)を脱ぎ去って 高橋卓志(2019.01.09)
- 再読したいこのカテゴリこの3冊「迷の巻」編(2019.01.11)
コメント