「別冊太陽239 禅宗入門」 竹貫元勝
「別冊太陽239 禅宗入門」 (別冊太陽 日本のこころ 239)
竹貫 元勝 (監修) 2016/04 出版社: 平凡社 ムック: 175ページ
No.4258★★★★★
発行されてまだ二年半という新しい編集だけに、魅惑的な一冊である。別冊太陽のムックシリーズの一冊だけに、どっしりとした画像と格調高い紹介内容で、この一冊があれば、禅の世界が何でも分かってしまうような錯覚さえしてしまう。
されども、やはりこの書は入門の一冊であり、概観を一望するには適しているが、我が身をその道に歩ませるには、機縁が熟さなければならない。ゴータマ・ブッタがおり、マハカーシャッパがおり、ボーディダルマがおり、さらには道元が、そして現代の禅マスター達が存在してこその、今日の禅である。
ZENの系譜は、釈宗演や鈴木大拙などがなければ、ビート禅にも至らなかっただろうし、わがOSHOへの流入も、なかったと思われる。その伝統が、今いちじるしくグローバル社会で問われている。
エキゾシズムによる日本文化などに胡坐をかいているうちに、マインドフルネスやらメディテーションやらに、換骨奪還されてしまう可能性はゼロではない。脚下照顧。自らの足元から留意してゆっくり牛歩のごとく歩むしかない。
| 固定リンク | 0
「14)述の巻」カテゴリの記事
- 「禅寺に捧げるこの一冊」<4>/「OSHO、ZENを語る」 玉川信明(2018.10.03)
- 「把不住述懐」<30>/「さとりサマーディにて」<37>めぐりあわせ(2018.10.03)
- 再読したいこのカテゴリこの3冊「述の巻」編(2018.10.04)
- 地球人スピリット・ジャーナル・ダイジェスト版<73>「述の巻」について(2018.10.04)
- OSHO: There Is No Goal(2018.10.02)
コメント