「なぜ今、仏教なのか」 瞑想・マインドフルネス・悟りの科学 ロバート ライト他
「なぜ今、仏教なのか」 瞑想・マインドフルネス・悟りの科学
ロバート ライト (著), 福岡 伸一 (解説), 2018/07 早川書房 単行本(ソフトカバー): 368ページ
No.4228★★☆☆☆
図書館の新着リストの中から、タイトルだけで選んで取り寄せているだけなので、手に取るまでは、どんな本なのか、虚心坦懐に楽しみに待ってはいるのである。どんなことが書いてあるかな。どんな展開かな。ひょっとすると、大ヒットかも。手に取るまではわくわくしている。
実際に手に取れば、少しはその質感はわかる。数ページ読めば、大体の印象は決まってしまう。熟読するか、飛ばし読みするか。追っかけをするか、メモさえ残さずに次に行くか。
その本の本質が決してそうなのだ、と断定することはできない。読者としてのこちらの体調にもよる。出会いなのだ。そのタイミングによって、その本が、読み手であるこちらに与える影響は、一口では言えないものがある。
最近のハズキルーペとやらのテレビコマーシャルが盛んに流されている。世の中、文字が細かすぎる、と怒る男性。されど、実際は、印刷文字が小さくなったのではなく、読み手の目が、細かい文字に対応しきれなくなって、大きい文字を期待しているだけなのかもしれない。いや、きっとそうなのだ。
この本に啓かれる読者もきっといるに違いない。初めてこの本によって、この世界に導かれる人も、きっといるに違いないのだ。だから、本そのものを、絶対評価することなどできない。読まれるべき人に、読まれるべきタイミングで読まれればいいのだ。しかし・・・・。
かなりな個人的な私的感情のまま書かせてもらえば、この本を手にとった私の落胆は大きい。疲労感が漂う。映画「マトリックス」を最初から最後まで、伏線にしているが、そもそも、その映画「マトリックス」は、わがハートを打たなかった。
縁なき一読者は、四の五の言わずに、静かに立ち去るのがいいだろう。より多くの縁のある人々に読まれますように・・・・・。アーメン、じゃぁなかった、合掌。
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