「表装を楽しむ」 掛軸、屏風をつくる 麻殖生素子 <1>
「表装を楽しむ」 掛軸、屏風をつくる <1>
麻殖生 素子 (著) 2002/12 日本放送出版協会 大型本 95ページ
No.4237★★★★★
うん、この本は美しい。大型本で、ハードカバー。アート紙に全ページカラーである。そもそも表装は小難しく、きっちりした性格の人に向くアートのようだ。そのうえ、伝統やら、法則やら持ち込まれると、こちらはタジタジとなってしまう。
その点、この本は、適当に伝統を無視して、現代的にアレンジしている面があるし、ちょっと無手勝流も許してくれそうな雰囲気がある。今はとにかく、なんかやれそうかなぁ、という雰囲気を後押ししてくれたらいいのである。
そもそも、材料は手元にある残り物=廃物で、材料や道具、そして作品に吟味しているわけではない。とにかく手元にあるものを利用する、廃物アート、リサイクルアートだ。あんまり無残にみっともないものでなければ、それでいい。
やってみようかなぁ、やれそうだなぁ、という気分を助長してくれたらいいのである。そんな姿勢なら、この本はうってつけだ。ひとつひとつは、やはりキチンとした本格的な本ではあるが、とにかく敷居が低そうに見せていることには成功している。
こちらも、あまり熱が冷めないうちに、なんとか、小さなものでも、シンプルなものでもいいから、何かひとつ「作品」をひととおり仕上げてみたい。
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