「簡単にできるおしゃれ表装入門」 新装版 えかた けい

「簡単にできるおしゃれ表装入門」 新装版
えかた けい (著) 2008/02 日貿出版社 単行本: 151ページ
No.4243★★★★★
なかなかそそられるデザインが多く収容されている一冊だが、おなじ「表装」を描く麻殖生素子著書に比較すれば、やや地味で、シンプルに過ぎる面がある。写真などを収容する形状に工夫があり、なるほど、と思わせる部分も多いが、いまいち線が細い面もある。
それにしても、今回気づいたことだが、このカテゴリの本には「新装版」が多い。確率的には40%くらいあるのではないか? つまり、超人気本が、長期にわたって愛読されている、というイメージがある。長期にわたってうれている本なのだ。
そしてまた思うに、この手の本は初版の発行部数が少ないのかもしれない。だから人気本は、版を重ねて新装版になってしまうのかなぁ。また、作家の数も少なく、愛好者の数も決して多数派ではないのかもしれない。
まだ細かくは見ていないが、道具や基本の形はそれほど違ってはおらず、おそらく、各本、それぞれに内容的にはダブっているのではないか。だけど、大きく違っているのは、センスの問題だ。とにかく、技法とか基本というよりは、感性の問題だ。
それぞれ人の感性は大きく違う。違って当たり前なのだが、その違いをそれこそ表に装いとして出すことが「表装」なのだろう。基本的な伝統美の中に、限りなくひとりひとりの感性の違いが浮き出てきて、なるほど、と思わせられる。
この本もなかなか素敵な本である。最後の三冊の一冊に残るかもしれない。
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