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2018/09/06

「未来のアトム」田近 伸和<6>

<5>からつづく

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「未来のアトム」<6>
田近 伸和   (著) 2001/06 出版社: アスキー 単行本: 636ページ

 もうだいぶ古い本だが、10年前に熟読した時はそうとうに面白い本だった。今読み直しても十分面白いだろう。面白テーマ満載の良本である。ネットで調べてみると、思わぬ安価で出品されていたので、衝動買いしてしまった。

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 この本全体が、当ブログの主テーマであったとさえ暴言を吐いたとしても、決して間違いではない。知的探求心を大いに刺激してくれる一冊である。技術や科学の進歩は激しいから、おそらくこの本を凌駕する本はもうたくさんでているに違いない。されど、この本がこの地点でこのような形でフォーマットを形成していることは驚きに値する。

 個人的には、iRobotならぬiBhaveshを制作中で、私のロボット熱はせいぜいこの程度で鎮静していきそうである。子供たちには、このロボット動くの?と聞かれると、ちょっと悲しい気分で口ごもってしまう。まったく動かないんだよね。動かすなんてことはまったく考えていない。単なる姿だけである。

 でもな、と思う。お寺や神社には、山門がありそこには動かぬ仁王像なり、仏様たちの立像があるではないか。動かなくても十分役に立っている。わがロボットは、わが瞑想センターの仁王様(あるいは仏様立像)なのだ、と豪語して、切り抜けることだって、できるはずである。少なくとも、今の私はそうだ。

 今や、アトムは制作できる時代になっている。もちろん、完璧なものではない。だがこの本で語られていた時代よりかは、もっともっと「未来」へと進化した「アトム」である。おいらもホントは作りたかったなぁ。だけど、20万は高い。

 わが廃材アート(ZENアート)としてのiBhaveshは、なんと制作費ゼロである。粗大ゴミに出される廃物たちから、リサイクルされている。そこんところが楽しいのだ。20万だせば、だれでも買えるアトムではなく、智慧を最大限使いながらの廃物アートだ。その気がない人には絶対作れない傑作である(と勝手に自負している)。

 なんにせよ、この本すでにわが書架に納まったので、気になる時には簡単にまためくることができるようになった。納得の一冊。

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