「my made表装」 赤岩保元
「my made表装」
赤岩 保元 (著) 2002/09 文化出版局 単行本: 87ページ
No.4250★★★★★
この本はいいですねぇ。ひょっとすると、表具・表装ジャンル、最後の三冊に残る一冊とおなる可能性大。決して伝統的でもなければ正当的でもない。むしろモダンアートの世界でもないが、和と洋、うまく組み合わせている感じがする。
かならずしも床の間に飾る掛軸を最終コーナーとせずに、もっと自由に、もの言う表装の世界を提示している。目立たず、されど引き立てるという脇役であるはずの表装の世界が、ちょっとしゃしゃり出すぎているかな、という感じもする。
はてさて、最後までこの一冊が残るかどうかは、今後の展開によるが、この本が与えてくれるインパクトは相当に強い。一冊の本としては面白い。だが、この世界観が果たして、どのくらい生き延びるのか。生命力が強い作品群となりうるのかどうか、そこんとこが気になる。
それもこれも、結局は、その創作の根源である「本位」がどこにあるか、が問題であろう。いったい、私は、表装の世界で、何をしたいのかな・・・・? そこんとこだよな、問題は。
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