「スター・ウォーズ 制作現場日誌」エピソード1~6ー CREATING THE WORLDS OF STAR WARS 365 DAYS
「スター・ウォーズ 制作現場日誌」エピソード1~6ー CREATING THE WORLDS OF STAR WARS 365 DAYS
ジョン・ノール(ILM VFXスーパーバイザー) (著), 神武団四郎 (監修), 富原まさ江 (翻訳) 2016/12 出版社: 玄光社 単行本: 743ページ
No.4208★★★★☆
いやはや、ド分厚い一冊である。なんせ、全ページアート紙にカラーで印刷されている。そしてひとつひとつにコメントがついているが、とても全部読み切るには相当な時間がかかる。百科事典か広辞苑でも預けられているようなもの。とても読み切れない。
だけど、制作現場日誌、の表記にウソはなく、実に原寸大の撮影現場が延々と提示されている。なるほど、こうやっているのか。だろうな、そうだろうな。あれだけの大活劇の、奇想天外な大アクション源の連続。それを支えている現場は、実に原寸大の人間たちが動いている。
撮影チーム、大道具係、アート技術者たち、細かい作業、大きな視点。あの大活劇をささえる現場はこうして作られているのだ。ましてやこの本、エピソード1~6、と歌っているだけあって、旧三部作、新三部作の6本の映画の現場が、赤裸々につづられている。
均質な画像が、この映画がひとつのストーリーで一貫されているのだ、ということを思い出させる。あれこれのシーンの舞台裏は実はこうだったのだ、と、ある意味ホッとする。あの光輝くライトセーバーだが、実際は、やはり原寸大のさもない棒を振り回しているのだ。あとから、特殊メークしている。
さてさて、わが廃物アートのiRobot、思いついてからすでに三か月。廃材を集め、全体像の整合性を考え始めてから、二か月が経過した。できたのはここまで。なかなか大変だ。これで自分としては、完成度まだ2~30%というところ。どこで我慢し、どこで妥協するか。最後まで、納得まで遊びきれることができるか。
夏休みの孫たちが遊びに来てくれるまで、失望させることのない程度のクオリティまで押し上げていくことが可能であろうか。あれもやりたい、ここはこうしたい、いじりたいところは山となっているが、自分の技術、手元の道具、そして材料となる廃物の量、質。あと一か月で、どこまでいけるだろうか。
そんなことを考えていると、あの映画一本、あるいは6本シリーズに関わった人々のクリエイティビティは、どれほどのものだったのか、と、自分の体験を一目盛りとして換算してみると、とてつもない活動と、年月が、思いやられる。
いいよね、やってみないとわからないよね。廃物アートはできあがりが問題ではない。それを実際に作ってみることによって、そのリアリティを自らの体験、経験として、実感として、掴めればそれでいい。
さぁ、もうすこし続けるぞ。
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