「禅宣言」 OSHO<18>
<17>からつづく
「禅宣言」<18>
OSHO /スワミ・アドヴァイト・パルヴァ 1998/03 市民出版社 単行本 541p
★★★★★
当ブログ1・0におけるVol.1の最後の一冊は、この「禅宣言」だった。当ブログ2・0の最終カテゴリは「禅」一文字となり、ブログが提供される容量を使い切ったことでサドンデスが起こり、こちらの述懐に移ってきた。
そして、いまこの禅カテゴリも108の記事を得て、二つのブログをまたいで、終了しようとしている。その今、新たなる最後の一冊にこの本が来ることには妥当性がある。
私が思うに、現代人は瞑想だけに20年、30年と捧げることはできないからだ。もし禅がそのように厳しいままだったら、きっと地上から消え去ってしまうだろう。
それはすでに中国から消え去ってしまったし、日本からも消え去ろうとしている。そしてインドからは、ずっと前に消えてしまった。それがインドに存在したのは、ゴータマ・ブッダの死後500年間だけだった。
6世紀になって中国に伝わり、何世紀間かそこに存在し、そして日本に移った。そして今、中国と日本の両方でほとんど消滅しかかっている。OSHO P492
必要なのは、現代人を魅きつけるように禅を変えていくことだ。楽で、くつろいだもの----激しくすることはない。そのような古い伝統的な形はもはや可能ではないし、その必要もない。いったん探求されたら、いったんひとりの人間が悟りを開いたら、その道は容易になる。
たとえば、電気は何度も何度も発見する必要はない。いったん発見されたら、あとはそれを使えばいい1----別に偉大な科学者である必要はない。OSHO p494
ブッダの目覚めはとてもやさしく、またくつろいだ現象だ。これほど多くの人々が目覚めてきたのだから、道ははっきりしている---もはや厳しく骨折りなものではない。遊びながら中に入り、楽しみながら意識の目覚めを体験することができる。
それはもはやゴータマ・ブッダのときのような、はるかに遠いものではない。OSHO p495
禅は、私がやろうとしているくらいにやさしいものになって初めて、現代人の関心を引くことができる。そうでなければ現代人には、やることがたくさんある---するべきことがたくさんあり、探るべき道がたくさんあり、気をそらすものがたくさんある
禅を遊びに満ちた小さなものにすることだ。そうすれば眠りに入ろうとするとき、その前に、5分のうちに自分自身の中に入り、一番じゅう自分の存在の中心にとどまることができる。
するとよる全体が、安らかで静かな気づきとなる。眠りは身体の中にあるが、その下には宵から朝までの光の流れがある。
ひとたび、眠っているときにも一定の気づきがあると知ったら、一日じゅう、どんなことをしていても、覚醒し、意識を保つことができる。要は仏性を、あくまで普通で、平凡で、単純で、人間的な事柄とすることだ。OSHO p497
結局は、予定調和的にここにたどり着くのは当ブログの必然であるが、この一冊がここに選ばれているのは、「禅宣言」というタイトルにも所以があるだろう。そして、OSHO自身がこのタイトルにたどり着いたのも予定調和的であったし、必然でもあった。
このタイトルを持って、当ブログ1・0と2・0の読書ジャーナルは終焉する。
されど、読書は人生の大きな楽しみである。読書は今後もつづくだろう。これからは、もっと内側からでてくる言葉に留意をしながら述懐という新しいブログを歩いていこうと思う。そしてまた、長年続いてきたブログは、先立つところの我が人生のミニコミづくりにも通じるところがあり、ブログそのものは、姿を変えつつ、続いていくだろう。
ここまで生きてきて、その姿に必然性があったとするならば、急に変化することはない。外面的には。だけど、内面においては、180度の転換である。ゲシュタルトが逆転する。いずれ、別な姿が浮き上がってくるだろう。
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コメント
ひとたび、眠っているときにも一定の気づきがあると知ったら、一日じゅう、どんなことをしていても、覚醒し、意識を保つことができる。要は仏性を、あくまで普通で、平凡で、単純で、人間的な事柄とすることだ。OSHO
いいな、この言葉。
投稿: Bhavesh | 2018/08/03 02:11
この本が、決してOSHOベスト本、というわけではない。翻訳のできもあるし、出会いのタイミングもある。思い込みもあるし、全体的な評価も気になる。時代的にどうか。検証は十分か。認知度は。みんなの意見
他の人はどう考えてる。そんな事どもを考えつつ、当ブログとしては、ここ以外に漂着しようがなかったのだ、と納得する。
投稿: Bhavesh | 2018/07/24 07:46